プラスチック食品容器の歴史
2000年代~現在
環境意識の高度化
さらなる環境対応商品として、CO2削減に対応した100%植物由来プラスチック食品容器や、一部に植物原料を使用した容器等が開発されました。また、PET樹脂のリサイクル技術の向上もあり、PETボトルの再生原料を使用した容器も開発されています。この頃から、容器の薄肉化や軽量化も進み、原料である石油使用量を減らした容器が増も増えてきました。
世界では、2015年12月、COP21にて2020年度以降の地球温暖化対策の枠組みを取り決めたパリ協定が採択されました。また近年では、海洋に流出したプラスチックによる海洋生態系への影響が指摘されています。日本プラスチック食品容器工業会においても、日本プラスチック工業連盟の「プラスチック海洋ごみ問題の解決に向けた宣言活動」に賛同し、宣言書に署名しました。引き続き、環境に配慮した取組に注力し、プラスチック食品容器に関する正しい情報をお伝えしていきます。
2020年、新型コロナウィルス(COVID19)のパンデミックが起き、世界中で外出自粛、移動制限措置が取られました。日本でも緊急事態宣言が発出され、外出自粛が行われ、家で過ごす時間が長くなり、外食のtake out、宅配が急増し、プラスチック食品容器の基本的な役割である衛生面、利便性が改めて見直されました。
当時のできごと
- 2001年 環境省が新たに発足しました。
政府全体の環境政策の企画立案をはじめ、廃棄物リサイクル対策を一元的に行うことになり、化学物質の審査・PRTR・製造規制、地球温暖化対策、オゾン層保護等の仕事は環境省が他の府省と共同で担当していくこととなりました。 - 2015年 9月 国連サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。
アジェンダに記載された2016年から2030年までの国際目標として「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」が設定され、2016年1月1日に正式に発効されました。2030年までに解決すべき世界が抱える課題を17の目標と169のターゲットに整理をしています。この中には直接環境に関連する循環型社会、低炭素社会、自然共生社会に相当するもの(目標12、13、14、16)も含まれます。 - 2015年12月 COP21にてパリ協定が採択されました。
- 2020年 新型コロナウイルス(COVID19)の世界的なパンデミックが起こりました。
最も重要な役割は衛生面や環境対応へ
プラスチックが普及する前は、数百年も同じ容器が使われていました。プラスチック食品容器が出来てまだ数十年ですが、食品流通形態の変化や消費者のニーズに応え、プラスチック食品包装容器業界も大きな進化を遂げております。
プラスチック食品容器は、食品を安全にお届けする、食生活を便利にするという基本的な役割はもちろんありますが、製品の品質の一つとして環境配慮の視点も重要です。プラスチック食品容器業界は便利な食生活を支えつつ、プラスチック食品容器の開発を通じて、更なる環境保全への配慮を推進していきます。
- キロロン
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プラスチック食品容器が普及するまでは、ずっと同じ包装形態であり
安価での大量生産が難しい素材を使っていたんだ。
それでは、年代ごとにプラスチック容器の歴史を見てみよう!