プラスチック食品容器の歴史

1980年代

コンビニ店舗数増加とともに、容器の多様化が進む

コンビニが弁当販売を開始し、1988年にセブンイレブンで初めてレンジでチンできる耐熱弁当容器が使用されました。コンビニはその後、8年で3万店を超えるまでに成長していき、これとともに容器の需要も拡大していきます。また、働く主婦の要望から、持ち帰ってそのまま食卓に並べられる容器として、白いトレーに色や柄をつけたカラートレーが誕生しました。

セルフサービスの小売業のできごと

1988年 コンビニ1万店突破

当時のできごと

  • 1984年に日経平均1万円突破、1985年に男女雇用機会均等法制定、そして、1988年に日経平均が3万円を突破しバブル景気へ突入しました。

新しい食のスタイル「中食」

1980年代以前は「食事は家で料理して食べる。(内食)」または、「外で食べる。(外食)」が主流でしたが、「調理済みの弁当や惣菜を買って家で食べる。」いわゆる「中食という言葉も使われ始めました。

「中食」のスタイルが拡大した背景には、以下のようなことが考えられます。

  • 1985年に男女雇用機会均等法が制定され女性の社会進出が本格的になったこと
  • 一般家庭での電子レンジ普及率が87年に50%を突破し、その後10年で90%になったこと
  • 耐熱弁当容器が使用され始め、コンビニ店頭でレンジでチンできるようになったこと

中食と共に、容器の役割も「肉や魚等素材を入れる容器」から「持ち帰ってそのまま食卓に並べられる容器」や「電子レンジにかけられる容器」や「惣菜が美味しそうにみえる容器」などの開発が進み、機能性が高まりました。 この頃の市場規模は2000億円とも言われています。